セロトニンを増やそう
今回は脳科学で「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンのお話しを書きます。
セロトニンの作用
穏やかな幸せ、満たされた気持ちになる
セロトニンは穏やかな幸せや満たされた気持ちを感じさせると言われます。
夜よく寝られるようになる
上の副産物のようにも思えますが、セロトニンは睡眠に必要なホルモンであるメラトニンの材料となるので、日中にセロトニンを活発にしておくと夜によく眠れるようになります。
ドーパミンの暴走を抑える
この効果がとても重要です。ドーパミンは人間の目標に向けた努力を支える重要な物質ですが、その反面強い渇望を生み出したり不安の源にもなります。
ドーパミン自体の量を調整することは難しいです。恋愛感情や不安を抑えるのは簡単にはできません。ドーパミンが過度に不足することで起こる病気に対してドーパミンの量を調節する薬*1もありますが、その多くは強い副作用を伴います。医学的にドーパミンの量を直接調整することは難しいようです。
そのドーパミンに拮抗して作用を調整してくれる役割がセロトニンにはあります。分泌を促したり薬で補うことがセロトニンはドーパミンより容易です。なのでうつ病の治療でもSSRIというセロトニンの濃度を高める薬は主流になっています。
どのようにすれば分泌できるか
うつ病になるとSSRIを服用したりしますが、多くの人はそこまでではないでしょう。それではどのようにすればセロトニンを活発化させることができるのでしょうか。
「愛欲について」でも述べましたが、一般にセロトニンは次のような生活習慣で分泌されると言われます。
- 日光を浴びる(特に朝)
- 食事をしっかりよくかんで食べる
- 運動をする
- 睡眠をしっかり取る
つまり日々の生活のひとつひとつを丁寧に集中して行うということです。そのように今感じるがままに集中することをマインドフルネスと呼びますが、その典型である瞑想もセロトニン分泌を促進すると言われます。
今日の一曲
主よ、人の望みの喜びよ (BWV 147) / J. S. バッハ
クラシックピアノを聞くことは自律神経によいのだそうです。特にバッハやモーツァルトの時代の曲はよいのだとか。理屈ではよくわかりませんが、カンタータを聞くと心が洗われたような気持ちになります。